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「来年出場するときは、絶対追いついて1位になりたい」
チーム名:「hack://nkhs.it:4954」
日本工学院北海道専門学校

今回の大会では、6チームがエントリーした「日本工学院北海道専門学校」。
その中から、ITスペシャリスト科×情報処理科のタッグチーム「hack://nkhs.it:4954」が見事2位に入賞しました。チームメンバーの松田さん、五明田さん、小田桐さん、齊藤さんから、今回のコンテストへの感想や、セキュリティに興味を抱くようになったきっかけなどを伺いました。

hack://nkhs.it:4954・メンバー

(左から)
4年生:松田 一樹(まつだ かずき)さん
3年生:五明田 統也(ごみょうだ とうや)さん
2年生:小田桐 悠斗(おだぎり ゆうと)さん
2年生:齊藤 祐希(さいとう ゆうき)さん

入賞の達成感よりも、セキュリティを学べたことが大きかった

―4人チームのうち3人が、2019年、2020年、2021年と3大会連続で参加されていると伺いました。
2位入賞となった「MBSD Cybersecurity Challenges 2022」の感想を教えてください。

齊藤さん:コンテストはとても大変でした。コンテスト当日にも話しましたが、オンラインでのプレゼンが初めてで本当に緊張しました。あんなに早く喋るつもりはなかったのですが、早口になってしまいました。
その経験のおかげか、今日のような取材の場もあまり緊張しなくなった気がします。

小田桐さん:去年参加したときは、1年生だけでチームを組んで脆弱性診断ツールを作るという課題に取り組みましたが、正直全然分からないことだらけで(笑)一次審査を通過できず残念ではありましたが、学ぶことのほうが多かった気がします。今年は先輩方と同じチームで参加して、先輩たちと自分との経験値の差を痛感しました。今年のコンテストでは入賞できましたが、達成感よりもやっぱり学ぶことのほうが多かったです。

五明田さん:チームメンバーの学年も違っていて、授業の隙間時間でコンテストの課題に当たろうとしても集まれるタイミングも少なかったので、各自で作業する方針でやっていましたが、それでもスケジュール管理は苦労しました。当初のスケジュール通りにはなかなか行かず、脆弱性などが見つかれば改めて締め切りに間に合わせるようスケジュールを組み直したり、柔軟に対応したりすることが大切だなと感じました。

hack://nkhs.it:4954・インタビューの様子1

―プレゼン資料は皆さんで協力して作ったのですか?

松田さん:資料の構成は五明田君が、イラストなどのデザイン周りを私が担当しました。

五明田さん:ネットで検索した脆弱性診断の報告書の書き方を参考に、資料の構成要素を決め、自分でもこれを付け足したら分かりやすいかな、など工夫して作成しました。

新たな知識を得られる楽しさが、セキュリティを学ぶモチベーションに

―セキュリティを学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

齊藤さん:元々は、ゲームのハードを作りたいと思っていましたが、調べて行くうちにこれは難しいと思い方向転換しました。今やりたいことは何だろうと考えたとき、サイバー攻撃やホワイトハッカーに興味があるから、セキュリティを学ぼうと思い今の学校を選びました。ネットワーク系の需要が高まっているから、きちんと稼げる仕事になりそうだというのも一つの理由です。

小田桐さん:ある動画で、自分のPCにウィルスを入れてウィルスを駆除する動画に影響されました。
自分でウィルスを入れているけど、そのウィルスを防御出来るようになったら凄いなと思い、将来そのような仕事をしたいと思ってセキュリティ業界に興味を持ちました。

五明田さん:利用していたサービスが情報漏えいした経験からネットワークセキュリティに興味を持ちました。

松田さん:"ロックマンエグゼ"というゲームが好きで、「電脳世界」にはびこるコンピューターウイルスを倒すために、ネットワーク内でキャラクターを動かしたり、戦ったり、そういうところに憧れを持っていました。ネットワーク系の勉強にも憧れがあったので、その方向に進むうちにセキュリティにも興味を持つようになりました。

―セキュリティの勉強に対するやりがいやモチベーションを感じるところはどのような点ですか?

hack://nkhs.it:4954・インタビューの様子2

松田さん:今回のコンテストを通じてセキュリティ診断をしてみたら、どこにどんな脆弱性があるかを追求するところが面白いと感じながら進められました。自分の専門がWebだったこともあって、Webセキュリティに対する興味が湧きました。

五明田さん:新しい知識を得られるところです。実際にコンテストでも脆弱性を発見できて知見を得られるのもうれしいですし、MBSDからいただいた『マルウエアの教科書』(MBSDのエンジニア・吉川孝志の著書)からも、マルウエアがどのような流れで活動しているか、それに対してどう対策しているかという知識を得られました。自分が知識を得られるということがモチベーションにつながっています。

小田桐さん:新しいサイバー攻撃をはじめ、自分が知らなかったことを知るのがすごく楽しいです。セキュリティに限った話ではないですが、自分の場合セキュリティ関係になると特に楽しく感じます。

齊藤さん:サイバー攻撃に非常に興味を持っていて、卒業研究でもサイバー攻撃関連の教育ツールを作っています。サイバー攻撃がどのような挙動で、どんな影響を及ぼすか、またその攻撃に対してこういう対策をすればいい、という一連の知識が研究過程で知ることができるのがとても楽しくて、それがモチベーションになっています。

痛感した「1位との差」をバネに、来年の優勝を目指す

―MBSDへのイメージは、コンテストを通じて変わりましたか?

齊藤さん:親会社の三井物産は両親も知っていて、その子会社のMBSDはすごく大きな会社という印象です。コンテストに参加してみて堅いイメージではなくフレンドリーな印象もあります。

小田桐さん:最終審査会で審査員の方々ともお会いできて、それまではMBSDのイメージはあまりなかったのですが、審査でのやりとりを見て、和気あいあいとしていてフレンドリーな企業だと思いました。

五明田さん:セキュリティ専門企業として、技術的に特化していると感じました。

松田さん:MBSDのロゴは各文字間の罫線が均等でバランスが取れていて真面目そうな印象があります。コンテストのときに見た社員さん同士のやりとりからの印象は、会話にギャグを交えたフランクな会話が印象的でした。物腰はやわらかそうなのに、セキュリティに対しては熱心に向き合っている姿勢も垣間見えて、事業として行うセキュリティの本気度の高さを、コンテストに出て感じました。

―今回は2位でしたが、1位のチームと比べてどのような差を感じましたか?

小田桐さん:もう、1位との差はものすごく感じました。特に点数が。

齊藤さん:明らかに検出した数が、1位のチームのほうが多くて。結構な差が付きました。

小田桐さん:もし来年も出場するのであれば、絶対追いついて1位になりたいと思います。

五明田さん:そのためには、自分としては座学よりも実際にモノに触るとか、そういったことをしたほうが、コンテストでの結果にもつながると思いますし、実地に基づいた勉強が大切だと思っています。

hack://nkhs.it:4954・インタビューの様子3

副賞でお渡ししたタブレットを愛用してくれていました。ぜひ来年もチャレンジしてください!
お会いできるのを楽しみにしております。